日本画

日本画は日本の伝統的な様式を汲んだ絵画であり、多くは岩絵具や和紙、絵絹などの伝統的材料や技法・様式で描かれます。江戶時代の風俗を表した浮世絵、日本の四季を花々と鳥達で表現した花鳥画など、日本のその時代の風俗や心情を見てとれる作品が多いのもポイントです。古くは平安仏画、室町水墨などから現代活躍中の日本画家の作品まで取り扱っております。

掛軸とは、書や日本画を裂(きれ)や紙で表装しているものを指します。床の間などに飾り日本の四季を彩り、部屋を華やかに演出するなど、古来より日本の室内装飾では重要な役割を果たしています。また、日本だけでなく中国・朝鮮など東アジアにおいても唐画や李朝画などと呼ばれ絵画の代名詞でもありました。

掛軸は通常、書と絵画に分かれ、
書は、書家によるものからお寺の貫主、政治家や軍人による書などがあり、俳人や詩人も書を掛軸にされていることもあります。
絵画は、室町・桃山・江戶の水墨画、狩野派・土佐派・住吉派などの絵師による絵画、肉筆浮世絵、文人画、また仏画など仏教に因んだものもあります。
残念ながら写し(偽物・贋物)や工芸品であることも多いため、箱書きや資料などは捨てることなくお持ちください。